高級リゾート 2012 9 17

2012年8月6日の朝日新聞には、このような記事があります。

「閉ざした避暑地で進む密談」
 北京から東へ車で約3時間。
渤海を望む中国の河北省の避暑地である北戴河は、
国家指導者や長老らが毎夏、
ここで重要事項や人事を決めることから、
「夏の中南海」や「夏都」と呼ばれてきた。
 要人やその家族が夏を過ごす専用の「別荘区」が、
連峰山にある。
(中略)
 今夏もまた、連峰山と砂浜を隔てる道路が封鎖された。
要人らが「別荘」から海辺に行く際、この道路を横切るためだ。
 庶民の足の路線バスもマイカーも、
連峰山の海辺とは反対側をぐるりと回る迂回路を走らされている。
(以上、引用)
 記事には、1983年、改革派の胡耀邦総書記(当時)は、
北戴河が、閉鎖されて高級リゾート化することに不快感を示したという。
この頃は、市民も連峰山の別荘区に立ち入ることができたとあります。
 しかし、胡耀邦総書記は、保守派の長老らに追い込まれて失脚、
1989年に死去したとあります。
 保守派としては、改革が進めば、
自分たちの特権が奪われるのではないかと不安になったのでしょう。
 しかし、そもそも、共産党とは、労働者のための政党です。
その政党の幹部たちが、高級リゾートで避暑とは、おかしい。
これは、共産党の幹部たちが特権階級化している証拠でしょう。
 記事には、北戴河の海辺では、
かつて毛沢東やケ小平も、海水浴を楽しみ、
ケ小平は、庶民との記念撮影にも応じた。
 今は、要人用と庶民用の区域が、
柵で隔てられているという。
 もちろん、労働者が全員豊かになれば、
共産党の幹部も、高級リゾートで避暑でも、問題ないでしょう。
 しかし、現状では、大部分の労働者が、まだまだ貧しいのです。
そのような状況で、共産党の幹部が高級リゾートでは、おかしいでしょう。



















































































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